ドアを開けると、強い風が吹き込んできた。春らしい天気だ。 「それじゃあ行ってくる」 「行ってらっしゃませ。お夕飯はいつごろになります?」 「八時までには戻る。飯は先に食べててくれ。材料は冷蔵庫にあるから……ついでに俺の分も作っておいてくれると嬉…
「なあ」 「なんでしょう?」 「なんでしょう、じゃない。お前はなんだ。どうして俺の部屋にいる」 「どうしってって……ああ、目玉焼きが焼けましたよ。ご飯ももう炊けてます。朝食にしましょう」 「意味が分からない……お前とは一切面識ないよな? あったか?…
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